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KINAN CYCLING

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ジャパンカップ サイクルロードレース レポート

UCIワールドチームが主導権を握ったジャパンカップ サイクルロードレース
KINAN勢5選手は例年以上のハードな展開に苦杯
●ジャパンカップ サイクルロードレース(UCI1.HC)
144.2km(10.3km×14周)

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
大久保陣
雨乞竜己
中島康晴
荒井佑太
アジア最大のワンデイ・レースであるジャパンカップ サイクルロードレースは10月20日、宇都宮市森林公園周回コースで開催された。
KINAN Cycling Teamはスタート直後の古賀市林道の頂上を山本元喜が先頭通過するなど、積極的にレースに挑んだ。
しかし、UCIワールドチーム勢中心の近年稀に見る超高速レースとなったことも影響し、序盤以降は苦しい展開に。
終盤までの出場した5選手すべてがリタイアする悔しい結果に終わった。

2019年のジャパンカップ サイクルロードレースが開幕

UCI(国際自転車競技連合)公認のワンデイ・レースとしては、アジアで唯一、最上位カテゴリー(HCクラス)にカテゴライズ。
前日のクリテリウムを経て、大会最終日にメインイベントが据えられた。
今回は、1週間前に来襲した台風19号によって、コース上も被害が出たが、関係各所の尽力によりレース実施までに復旧し、予定通りの開催にこぎつけた。

KINAN Cycling Teamの紹介に多くの声援が飛ぶ

そんな決戦の場、宇都宮市森林公園を基点とするコースは周長10.3km。
これを14周回する総距離144.2kmのレースとなる。
185mの標高差を一気に駆け上がる古賀志林道のつづら折りの上り坂が最大の勝負どころであり、3・6・9・12周回目には頂上に山岳賞ポイントが設定される。
また、頂上通過後のダウンヒルもテクニカル。
コーナーが連続し、ここでの差が勝負に影響することもある。
その後の平坦区間では、古賀市林道で生じた差を攻防する激しい争いが見られるほか、周回終盤の約3kmで迎える萩の上り区間では最後の勝負が決することもある。

ラストレースとなる雨乞竜己にもマイクが向けられた

そんな格式高きレースに、KINAN Cycling Teamからは山本元喜、大久保陣、雨乞竜己、中島康晴、荒井佑太の5選手が出走。
強力チームに対し、選手たちは逃げからチャンスを見出していきたいところ。

スタートライン最前列に並ぶKINAN Cycling Team

前日の雨模様から一転、秋晴れの朝を迎えたスタートラインには、世界の第一線で活躍する選手を含む国内外の21チーム120名が立ち並ぶ。
午前10時に号砲が鳴らされると、まず山本がファーストアタックに反応。
最初の古賀志林道を集団から先行して上り切ると、その後の下りで合流した選手とともに約20人の逃げグループを形成。
しかし、これは平坦区間でキャッチされると、しばらくはプロトン全体の出入りが激しくなる。

ファーストアタックに反応する山本元喜

やがて、UCIワールドチーム勢が主導権を握り始めると、レースのペースは急激に上昇。
近年稀に見る超高速レースは、KINAN勢にとっても厳しいものに。
2周目の古賀志林道に入ると、メイン集団に残ることができたのは山本ただ1人。

集団から遅れ、観客に無念さを伝える中島康晴

孤軍奮闘となった山本は、中盤までメイン集団に食らいついたが、9周目で脱落。
その後バイクを降り、それまでにレースから離脱していた4選手を含め、出場した5人全員がリタイアに終わった。

観客からの声援に踏み続けることを止めない山本元喜

まさかの結果に現実を突きつけられることとなったが、同時に年々高まるこの大会のレベルを肌で実感できた点は収穫ともいえる。
日本が世界に誇るビッグレースでもあることから、また1年かけて戦える力をつけてこの大会に戻ることを選手たちは誓った。

レース後にファンのみなさんと

なお、KINAN Cycling Teamの次戦は、11月10日のツール・ド・おきなわ(UCIアジアツアー1.2)。
並行して、各地でのイベントにも積極的に参加し、活発なチーム活動に努めていく。

チームサプライヤーであるIRC TIREさまのブースを訪問

ジャパンカップ サイクルロードレース(144.2km)結果
1 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) 3時間41分13秒
2 マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト) +1秒
3 ディオン・スミス(ニュージーランド、ミッチェルトン・スコット) +44秒
4 フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ) +44秒
5 セップ・クース(アメリカ、ユンボ・ヴィズマ) +44秒
6 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +52秒
DNF 山本元喜(KINAN Cycling Team)
DNF 大久保陣(KINAN Cycling Team)
DNF 雨乞竜己(KINAN Cycling Team)
DNF 中島康晴(KINAN Cycling Team)
DNF 荒井佑太(KINAN Cycling Team)
●選手コメント
・山本元喜
「今日のレースは序盤から動く以外にチャンスは無いと全員で決めて挑んだ。スタートラインにも早めに並んで最前列を確保したのも全員で決めたこと。序盤の逃げに乗る気満々でスタート直後から積極的に動いた。

元々コンディションも良くなかったため、序盤に動いた後はメイン集団に復帰するのが精いっぱいだった。沿道から多くの声援をいただいたので、とにかく残れるところまでは走ろう思ってペダルを踏み続けた」
・雨乞竜己
「最後のレースはあっさりと終わってしまった。ただ、レース前から厳しいレースになることは分かっていたし、その覚悟もしていた。『終わったな』という感じだが、最後にジャパンカップという国内最大のレースに出場することができて、それについては本当にチームと関係者に感謝したい。

ロードレーサー人生はあっという間だった。最後に走らせていただいたKINAN Cycling Teamは、加入当時から国内で最もグローバルに活躍していたチームであり、自分が望んで入らせていただいたチームなので、このチームで終えることができたのは良かったと思う。

(雨乞選手は男女を問わず母性本能を刺激されるファンが多い印象だが?)
(少しはにかみながら)本当に温かい声援というか、今まで愛していただきありがとうございました…というのが正直な一言です。選手を辞めても応援をよろしくお願いします」
Report 2019.10.20

※レポートはメディアリリースから

Photos, Report: Kensaku SAKAI
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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