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KINAN CYCLING

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ツール・ド・北海道 第1ステージ レポート

ツール・ド・北海道2019開幕
3つの山越えの難関ステージで山本元喜が逃げ切り8位に
●ツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)
第1ステージ 旭川市~新得町 185km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
新城雄大
国内UCI公認ステージレース「ツール・ド・北海道」が9月6日に開幕。
第1ステージは旭川市から新得町までの185kmで争われ、3カ所の山岳ポイントを越える難コースでKINAN Cycling Teamは山本元喜を先頭グループへと送りこんでレースを展開。
そのまま逃げ切りとなり、最終的にステージ8位で終えることになった。
個人総合でも8位とし、上位進出をかけて残り2ステージを戦うことになる。

ツール・ド・北海道は、国内で開催されるUCI公認の国際ステージの中でも歴史と格式を誇るとともに、数少ないラインレースによって各ステージが設定されているのが特徴。
北海道を東西南北に分け、毎年各地をめぐる形でコースが組まれるのもこの大会ならでは。
今年の舞台は道北・道東地域で、昨年のこの大会開幕直前に発生した「北海道胆振東部地震」によって中止を余儀なくされたルートのほとんどが、今年へと引き継がれている

応援に駆けつけた角口賀敏・株式会社キナン会長を交えて記念撮影

大会はUCIアジアツアー2.2クラスにカテゴライズされており、国内外から20チームが参戦。
KINAN Cycling Teamは山本元喜、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、新城雄大の5人をセレクト。
難コースへの適応力と連携面を重視した布陣で挑む。

全3ステージ・総距離541kmの行程は、雄大な大雪山系の山々を背景にしながら、大自然の中を駆けていく。
第1ステージは旭川市から新得町までの185kmで、3カ所の山岳ポイントのうち、2つ目の山岳となる十勝岳は標高約1200mとなるほか、3つ目に登場する狩勝峠はフィニッシュ前17.6kmのポイントに頂上があり、レースを左右する勝負どころとなる可能性も。
状況によっては、総合争いの形成にも影響を与えることも考えられた。

一昨年覇者のマルコス・ガルシアを先頭にレーススタート

午前9時30分、旭川市総合防災センター前をスタートしたプロトン。
リアルスタートから早々に15人が集団から抜け出し、KINAN勢では山本が加わる。
その後もしばらくはメイン集団の出入りがあったものの、先頭は15人のまま進行。
後続との差を広げながら、レース前半のポイントとなった山岳区間へと入っていった。

本格的な上りが始まると、先頭では数人が脱落し、それと入れ替わるようにしてメイン集団から再び追走狙いの選手が飛び出す形に。
この流れからKINAN勢では新城がアタックを試みて前を追ったが届かず、集団へと戻る選択をしている。
やがて先頭グループは11人となり、メイン集団に対して6分以上のタイム差に。
山本も問題なく前方でレースを進めていった。

カメラに気付き目線を送る山本元喜

迎えた2カ所の1級山岳で、山本は1つ目を3位、2つ目を2位で通過。
この時点で14ポイント稼ぎ出すことに成功。
かたや、メイン集団も上りを通じて人数を減らしていく状況となる。両グループの差は約5分で中間地点を通過。
KINAN勢は山本を先頭グループに送り出しているメリットを生かし、集団前方に待機をしながら重要な局面を待つこととなった。

メイン集団でレースを進めるトマ・ルバ

レース後半を迎え、メイン集団では追撃ムードが高まりつつあったが、先頭グループも有力チームから選手が送り込まれているだけあって、そう簡単にはタイム差の縮小は許さない。
5分前後の差をを行き来しながら進んでいく。

それでも、フィニッシュまでの距離を減らすにつれて、先頭グループの協調態勢に乱れが生じ始める。
メイン集団のタイム差にも明確に現れるようになり、3つ目のカテゴリー山岳となる2級の狩勝峠に入る頃には約2分差まで縮まった。
しかし、逃げ切りを目指して勢いを残していた先頭グループの選手たち。
残り20kmを切ったところでフィリッポ・ザッカンティ選手(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)がアタック。
これを山本がチェックに動いた。

逃げるザッカンティ選手と追う山本の構図が続いたが、あと一歩届かず。
独走に持ち込んだザッカンティ選手の一方で、頂上通過後の下りで山本はグループへと引き戻されてしまった。

第2グループでフィニッシュした山本元喜はステージ8位

最後までトップを走り続けたザッカンティ選手が第1ステージ優勝。
その後25秒差で第2グループがやってきた。
山本はこのグループのスプリントに挑み、ステージ8位。
さらに1分13秒差でメイン集団がフィニッシュへ到達し、終始この中でレースを進めたサルバドール、トマ、マルコスと続いた。
新城も問題なくステージを終え、5人全員が第2ステージへと進んでいる。

大会初日を終え、山本が個人総合でも8位に位置。
トップのザッカンティ選手との総合タイム差は35秒。
個人総合2位から8位までが僅差となっており、この先のステージでは数秒をかけた勝負が見られそうだ。

レースを振り返る山本元喜と加藤康則ゼネラルマネージャー

翌7日に行われる第2ステージは、帯広市から北見市までの174km。
中盤、立て続けに上る標高1000m超の三国峠と石北峠が総合争いを大きく動かすポイントとなりうる。
そして、石北峠からフィニッシュめがけての約50kmに及ぶダウンヒルも見もの。
KINAN勢も引き続きステージ、総合ともに上位進出を狙って動いていくことになる。
ツール・ド・北海道第1ステージ(185km)結果
1 フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 4時間29分59秒
2 サミュエル・クローム(オーストラリア、チームUKYO) +25秒
3 ヌル・アミル・ファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム)
4 ジョアン・ボウ(スペイン、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
5 小出樹(京都産業大学)
6 ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
8 山本元喜(KINAN Cycling Team)
14 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分38秒
19 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
21 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
41 新城雄大(KINAN Cycling Team) +5分21秒


個人総合
1 フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 4時間29分49秒
2 サミュエル・クローム(オーストラリア、チームUKYO) +29秒
3 ヌル・アミル・ファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +31秒
4 ジョアン・ボウ(スペイン、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +35秒
5 小出樹(京都産業大学)
6 ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
8 山本元喜(KINAN Cycling Team)
14 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分48秒
19 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
21 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
41 新城雄大(KINAN Cycling Team) +5分31秒


ポイント賞
1 フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 25pts
8 山本元喜(KINAN Cycling Team) 8pts

山岳賞
1 ジョアン・ボウ(スペイン、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 23pts
2 山本元喜(KINAN Cycling Team) 19pts

チーム総合
1 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ 13時間32分0秒
3 KINAN Cycling Team +1分38秒
●選手コメント
・山本元喜
「今大会で最も厳しいステージになると思って、覚悟して臨んだ。自分が先頭グループでレースを展開し、メイン集団にはみんながいてくれたので、あらゆる展開に備えて脚を残しながら走っていた。ただ、最後の山岳(狩勝峠)でのアタック合戦で判断を誤ってしまったことがそのまま敗因となった。正直キツいレースだったが、コースの難易度からしてみんなも苦しかったのではないかと思う。

第2ステージ以降は、総合成績をかけた数秒の争いになると思う。中間スプリントでボーナスタイムを狙える状況であればしっかり動いていきたい。ただ、自分の成績ばかりではなく、チームにはクライマーが控えているので、明日からもみんなで攻めていけたらと考えている」
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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