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KINAN CYCLING

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Flashback to victory-椿大志優勝 ツール・ド・モルッカ2017第4ステージ

過去の名レースをプレイバックする企画「Flashback to victory」。
現所属メンバーの勝利レースをレビューしていきたいと思います。

第4回は、2017年9月のツール・ド・モルッカから、椿大志選手が勝利した第4ステージのレポートをチョイス。

このステージ優勝は、KINAN Cycling Teamにとって創設以来初となる日本人メンバーによるUCIレース勝利でもありました。
そんな記念すべきレースを振り返ります。
■まえがき

2017年のツール・ド・モルッカは、終始KINAN Cycling Teamの独壇場となりました。
逃げ切り、頂上フィニッシュ制覇…と、選手たちの積極性が次々と結果に結びついていったのです。
この大会では、特定の選手にエース役を任せるのではなく、どの選手にも平等にチャンスが与えられていました。

そうした中で迎えた第4ステージ、チャンスがめぐってきたのが椿選手でした。
決して簡単ではなかったステージ優勝。
あの逃げ切り勝利こそが、当時インドネシアからイランへと続いた1カ月もの長き遠征ロードの大きなモチベーションとなったことは紛れもない事実です。

ツール・ド・モルッカはこの1回で終わってしまったのですが、現地・モルッカ諸島の人々や大会オーガナイザーの歓迎ムードやホスピタリティは素晴らしく、この時のモトパイロットとはいまだに交流が続いているように、個人的にも良い思い出のある場所になっています。

-メディアオフィサー 福光俊介
椿大志が会心の逃げ切り勝利
ツール・ド・モルッカ第3・第4ステージと連勝
●ツール・ド・モルッカ第4ステージ
マソヒ(Masohi)~ワイピリ(Waipirit) 141.5km

●KINAN Cycling Team出場選手
ジャイ・クロフォード
椿大志
阿曽圭佑
リカルド・ガルシア
トマ・ルバ
KINAN Cycling Teamが出場しているツール・ド・モルッカ(Tour de Molvccas)は、9月21日に第4ステージを実施。序盤の逃げに入った椿大志が終盤にアタックを決め、自身UCIレース初優勝となる独走勝利を挙げた。
そのほか、リカルド・ガルシアの山岳賞、チーム総合での首位も守っている。
18日に始まった大会は後半戦に突入。
第4ステージは、中盤に4級山岳が控えるほかはおおむね平坦基調。
とはいえ、ところどころで細かなアップダウンがあるなど、決してイージーとは言い切れないレイアウト。
力のある選手やチームがどう動くかが焦点となった。

KINAN Cycling Teamはここまで同様、個人総合2位につけるジャイ・クロフォードのリーダージャージ獲得を意識しつつ、逃げにも選手を送り込めるよう序盤の動きをポイントに置いた。
そして、その狙い通りに椿が前方でレースを展開することになった。

逃げが決まったのは、スタートから約30km進んだ地点。
5人ほどが先行したタイミングで、それを追った椿が合流。
さらに追随した選手たちも含め、13人と大人数の逃げグループが形成された。
メイン集団は、リーダージャージを着用するマーカス・カリー選手(オーストラリア)擁するセントジョージコンチネンタルとKINAN勢が主にコントロール。
一方で、KINANとセントジョージともに逃げグループに選手を送り込んでいることもあり、一緒に先行する他チームの選手たちの総合ジャンプアップは許さないよう、適度なタイム差で進行。
前を走る椿も後続とのタイム差を見ながら先頭交代のローテーションに加わった。
約6分差となったのを境に、逃げとメイン集団との差は少しずつ縮まり始める。
KINANからは阿曽圭佑、トマ・ルバ、さらにリカルドが集団のコントロールに加わるが、椿たちに逃げ切りの可能性があることから、一気にタイム差を詰めることはしない。

やがてタイム差は1分を切ったが、残り15kmを切ったあたりから椿たちが逃げ切りに賭けてペースアップ。
椿は上りでアタックしてメンバーの絞り込みを図るが、10人を超える人数に変化は起きず。
それでも、メイン集団との差を広げることに成功し、逃げ切りが濃厚な状況を作り出した。
ステージ優勝をかけた勝負は、残り5kmとなったところから活性化。
他選手のアタックに一瞬反応が遅れた椿だったが、落ち着いて対処。
残り3kmを切ったところでブリッジを決めて追いつくと、追ってきた選手もろとも振り切る渾身のアタック。
かつては個人タイムトライアルで23歳以下の日本チャンピオンに輝くなど、独走力に長ける椿。
後続の追い上げにあいながらも、自慢のスピードでライバルの望みを断ち切った。
フィニッシュへと向かう長い直線に先頭で現れると、残り100mで勝利を確信しガッツポーズ。
後方では着順争いのスプリントが始まっていたが、最後は余裕をもってフィニッシュラインを通過。
会心の逃げ切りとなった。
今年KINAN Cycling Team入りした椿にとっては、キャリア初のUCIレース勝利。
また、KINAN Cycling Teamにとっても、発足3年目にして初めて日本人選手でのUCIレース制覇となった。
これにより、KINAN Cycling Teamは前日の第3ステージでのリカルドの勝利に続く2連勝。
初開催の大会にあって、KINAN勢の好調ぶりがひときわ目立っている。
ツール・ド・モルッカ第4ステージ(141.5km)結果
1 椿大志(KINAN Cycling Team) 3時間21分9秒
2 ジャマリディン・ノヴァルディアント(インドネシア、PGNサイクリングチーム) +3秒
3 モハマド・アブディルハリル(マレーシア、チーム サプラサイクリング) +3秒
4 アブディル・ガニ(インドネシア、KFCサイクリングチーム) +3秒
5 チャ・ドンヒョン(韓国、LXサイクリングチーム) +3秒
6 ムハマド・モハドザリフ(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム) +3秒
25 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +46秒
30 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +46秒
42 リカルド・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +46秒
51 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +2分56秒


個人総合時間賞
1 マーカス・カリー(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 13時間23分59秒
2 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +5秒
3 ジェシー・イワート(オーストラリア、セブンイレブン・ロードバイクフィリピンズ) +9秒
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +6分21秒
5 ジャマル・ヒバトゥラー(インドネシア、KFCサイクリングチーム) +6分43秒
6 アイマン・カヤディ(インドネシア、チーム サプラサイクリング) +6分44秒
10 リカルド・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +8分22秒
27 椿大志(KINAN Cycling Team) +9分56秒
38 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +12分55秒


ポイント賞
1 アクマイ・ハキーム・ザカリア(マレーシア、チーム サプラサイクリング) 37 pts
2 椿大志(KINAN Cycling Team) 20 pts
6 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 16 pts
7 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 15 pts
14 リカルド・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 9 pts


山岳賞
1 リカルド・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 10 pts
2 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 7 pts
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 2 pts


チーム総合
1 KINAN Cycling Team 40時間26分25秒
※レースレポートは2017年9月21日付メディアリリースから
※レースレポートの一部に加筆・修正・削除を施しています
Race report, Photos, Re-edit: Syunsuke FUKUMITSU
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